ペイントの趣味部屋

メーカーの開発職、育休経験ありの30代男性が「仕事」や「育児」の悩みを中心に「不安な気持ちが楽になる情報」を発信しています。

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メーカーの開発職、育休経験ありの30代男性が

趣味についてだらだら語ります

MAZDAはディーゼルの次を目指しているのかもしれません。

巨大な市場の自動車業界。

その中で世界の車販売台数の2%しか無いメーカーが日本にあります。

それがMAZDA

 

たくさんのモデルを販売して失敗し、倒産寸前になった時、スカイアクティブという車本来の性能を見直した技術を全面に押し出し、鼓動デザインと融合することで完璧な復活を遂げた熱いメーカーです。

 

スカイアクティブ技術が一躍有名になった車種が「CX-5」というSUV車。

スカイアクティブ技術の中の「ディーゼルエンジン」が燃費の良さ、走行性能に加え、環境性能(排ガス浄化に必要な尿素不要、騒音低減)の良さで空前のヒットになります。

 

その後、このディーゼルエンジンを武器に快進撃を続けているのですが、

こんなニュースが飛び込んできました。

武器が使用できなくなってきたMAZDAはどこへ向かうのでしょうか?

news.yahoo.co.jp

 

目次

 

MAZDAディーゼルエンジン

MAZDAディーゼルエンジンの関係は下記に詳細がございます。

ここではさっくりとご紹介。

 

1998年にMAZDAは欧州でいち早くディーゼルエンジン車を発売します。こんな前から発売していたんですね。

そしてスカイアクティブ技術を詰め込んだディーゼルエンジンを2012年「CX-5」に搭載して発売。

この車は冒頭に記載したとおりで、すっごい人気になります。

他社のディーゼルと違い、排ガス浄化システムが簡素化されている点も魅力。わざわざガソリンスタンドで燃料の他に尿素を入れなくても良いんです。

 

その後もガソリンエンジンより販売台数が上回る等、大人気のディーゼルエンジンとなります。

 

【MAZDA】ディーゼルエンジンの魅力|SKYACTIV TECHNOLOGY

 

アメリカでのディーゼル導入

ただし、アメリカはそう簡単に導入が進まなかったようです。

アメリカの排ガス規制は日本に比べると格段に厳しい。もちろん欧州比較でも厳しいです。

 

しかし2019年。尿素SCRという浄化システムを搭載して、晴れてアメリカでもディーゼルCX-5を発売します。

このニュースを聞いた時、私は目がうるうるしました。相当努力したんだろうなと。技術者として拍手をお送りします。

 

なお北米仕様のディーゼルエンジン比較は下記のサイトで詳しく記載されているようです。

motor-fan.jp

 

アメリカでのディーゼル撤退、欧州での縮小

そんなイケイケゴーゴーの中

どうやらアメリカでのディーゼル車は在庫のみの販売になるようです。いわゆるディーゼル搭載車の撤退ですね

 

理由は幾つかあると思うのですが、

アメリカではディーゼル車のメリットが少ないようです。

日本ではディーゼル車の燃料「軽油」が「ガソリン」より安いのですが、アメリカでは同じくらいの価格。

※確か日本では軽油の原料を国内調達できるため安いらしいです。間違っていたらごめんなさい。

そこに排ガス規制が乗っかって、そもそもアメリカのディーゼル市場は小さい。

これも撤退の原因なんでしょうね。

 

加えて欧州でもディーゼル車縮小。。

これは完全に規制強化でしょう。

どうやら日本の燃費で言うと「28km/L」以上にしないとダメという規制のようです。

たしか知り合いのCX-5は燃費が20km/Lくらいだったかな。こりゃ改善はきつい、、。

ソース:

人気健在もナゼ撤退!? 欧州でマツダ&三菱がディーゼルをやめるワケ - 自動車情報誌「ベストカー」

 

MAZDA次の一手

ここまでは暗く固い内容でしたが、ここからは明るい内容としましょう。

 

そんな状況の中、MAZDA次の一手を既に投じています。

 

それはEV車(現在発売中の「MX-30」という車)

 

これは驚きのことなんです。

何故かというと、MAZDAって内燃機関技術がすごいと有名な会社だからです。

人見さんというMr.エンジンと呼ばれるすっごい技術者がおられて、

その方主導の元、シミュレーション技術を駆使してスカイアクティブエンジン(ガソリン、ディーゼルどちらも)を開発されました。

開発秘話はこの本が面白くてわかりやすいです。興味のある方は是非。

ロマンとソロバン―マツダの技術と経営、その快走の秘密 | 宮本喜一 |本 | 通販 | Amazon

 

最近ではスカイアクティブXという「ガソリンエンジンだけどディーゼル性能」という究極の内燃機関を量産して絶賛の雨嵐状態でした。(マスコミはそんなに取り上げていないですけどね!このやろう!)

 

なのにEV車?

となりますが、MAZDAの藤原清志副社長が「MX-30」という新型EV車発表の際に

「え?EV作らないなんて一言も言ってないですよ?」

「しっかり仕込んでいたんですよ」

とニヤニヤしながらコメントされていました。

ここにMAZDA次の一手を感じることができます。

 

ヒントは藤原副社長の腹の中

藤原副社長のコメント。ここから私たちはMAZDA次の一手を感じ取ることはできますが、それが何かは予想不可能だと思います。というか予想しちゃったらダメなんです。

 

だって、度肝を抜かされたいじゃ無いですか。

 

ただ、自動車ジャーナリスト「河口まなぶ」さんのYoutubeでご紹介がありましたが、

MAZDAの新型EV車「MX-30」のモータルームからはその将来像が伺えます。

詳細は下記のYoutubeを見てください。圧倒的にわかりやすいので。

www.youtube.com

 

キーワードは「EV」「ロータリーエンジン」ですね。これは他の自動車ジャーナリストも期待されていることのようです。

ロータリーエンジンMAZDAが世界で唯一量産化に成功したエンジン。金属の枠内でおにぎりがグルグル回る構造です。このおにぎりが金属を削っちゃって量産化が難しかったようです。今は燃費とかが問題で搭載車が無いのですが、MAZDAはモーターショーで復活宣言をしています。

 

きっと藤原副社長はEV車も含めてこれらの技術を仕込んでいて、ディーゼルが縮小するのも想定内なんでしょう。と、、信じています。

そしてEVやロータリーだけじゃなく、それ以外の「何か」が副社長の腹の中に存在していることを祈っています。

 

今回のディーゼル撤退の話に関しては悲しい話題で無いことを祈りましょう。

きっと次の一手に向けた前準備であることを信じてやまない。

そんな今日この頃です。

見よ!この藤原副社長と社員のワクワクが伝わる笑顔を!次の一手があるに違いない!

ちなみにこの写真はディーゼルエンジンの説明で記載されていたものです、、、。

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写真引用:MAZDAホームページ 

マツダ|ゼロからスタートしたディーゼルエンジン開発 -スカイアクティブ ディーつくり手の想い|ダイナミクス

 

 

応援しますよ!MAZDA

 

ただ私が乗っている車はSUBARU「XV」ですけどね!XVも最高!

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