どうもペイントです。
を見ました。とても面白い映画でした。
そして、この映画を見た感想なのですが
「この映画、その辺のビジネス書より参考になる!」
何故なら、主人公の【イシューの見つけ方】が秀でているからです。
「イシュー」とは、「課題解決において、今一番着手するべき問題」です。
詳細は下記の本に書いてあります。
この本なんですが、私にはすっごく難しかったです(涙)
そんな中、「どうしたらこの本を仕事に生かせるかな〜と」思っていたら、
「この映画、すっごい良い実施例やないか!」
ということに気がつきました。
「イシューの見つけかた」を学ぶための最適なドキュメンタリー映画ということに気がついたんです。
「どう言うことやねん」と言う声が聞こえてきますので、私が何故そう思ったのかをこの記事でご紹介しましょう。
この記事を読み終えた後、きっと「なんだかイシューを見つけられそう!」と思えるはずです!
⬇︎この記事で解決できる悩み
・この本を読んだが、いまいち理解できなかった。
・本の内容はある程度理解したが、どのように行動すればいいかわからない。
・「結局仕事ができる人は才能があるんでしょ、、」と最近は諦めている、、。
・スーパーサイズ・ミー2を違う目線から楽しんでみたい!(これ、悩みじゃないね)
目次
スーパーサイズ・ミー2とは?
この映画はファストフードの健康に対する危険性を提唱するドキュメンタリー映画です。
前作である「スーパーサイズ・ミー」では
監督兼主役のモーガン・スパーロックが、その身を持ってマクドナルドの危険性を証明しました。
その時の手段は「朝昼晩1ヶ月ずっとマクドナルドを食べるとどうなるか?」というもの。
みるみるうちにモーガン・スパーロックが不健康になっていくにもかかわらず、見終わったらマクドのポテトを食べてたくなる。そんな魅力に溢れた作品でした。
下記の記事に詳細はまとめていますので、もしよろしければご覧ください。
一方で、今作は方向性が違います。実に斬新で愉快な展開でした。
下記のあらすじをご紹介いたします。
あらすじ
前作でマクドナルドの危険性を証明したモーガン・スパーロック。彼にとある広告企業から「モーガンもびっくりするような健康指向のファストフード商品をご紹介!というCMに出てください!」というメールが。
モーガンは「冗談じゃない!」と言います。
そう、ファストフードが健康志向であるはずがないからです。
彼は世の中のファストフード店が宣伝している「健康指向商品」が実際とは異なることを証明するべく、新しいチャレンジを始める。
「スーパーサイズ・ミー2」と「イシューの見つけ方」の関係
ここでスーパーサイズ・ミー2の「目的」を私なりに考えてみました。
私が思ったこの映画の目的は
「ファストフード業界の行き過ぎた健康志向広告を世の中に理解してもらう」
です。
この問題を解決するために、考えるべきイシューはなんでしょうか?
※イシュー:目的を達成するための、今一番注力するべき問題
冒頭でご紹介した本「イシューからはじめよ」では、この「イシューを正確に捉えることで、最短で目的を達成することが可能である」と記載されていました。
そして、本「イシューからはじめよ」ではイシューを的確に設定し、それを解決する手段が記載されています。
この映画ではその「イシューを的確に設定する」を理解するための、とても良い例だと感じました。
つまり正しい【イシューの見つけ方】を知ることができます。
では、そのイシューとはどのようなものか。。。それは
「みんなに健康指向の製品が作られている工程を知ってもらう」
というものでした。
この記事ではこのイシューをどのようにモーガンが設定し解決していくかを
「イシューからはじめよ」の内容を参考にご紹介しいたします。
映画内でのイシューの検討
上記に挙げた目的「健康指向の製品が作られている工程を知ってもらう」を達成するには「調理」「材料調達」「販売戦略」等を理解している必要があります。
ですがモーガン は料理を作ったり、経営に関するプロではありません。あくまでドキュメンタリー映画監督です。
そんなモーガンがこの映画では見事に目的を成功しています。
それは「イシュー」の設定が正しく、そのやり方がまさに「イシューからはじめよ」に沿ったような進め方であったからだと私は思います。
そこで、彼のイシューに対するアプローチを私なりにまとめてみましたので、下記にご紹介します。
イシュー特定のアプローチ
「イシューからはじめよ」ではイシュー特定のアプローチとして5つの手段を紹介しています。
①変数を削る
②視覚化する
③最終形からたどる
④「So What」を繰り返す
⑤極端な事例を考える
今回はこの中から「①変数を削る」と「③最終形からたどる」 からスーパーサイズ・ミー2のイシュー特定を考察します。
※他のアプローチはどうして使用しないかって?それはブログ主が映画から「いい事例」を抽出できなかったからです。能力不足です。すみません。
「①変数を削る」
ファストフードにおいて、「健康志向な商品」をアピールするにはいくつかの方法があります。
特に最後の方法は業界で一般的な手法のようです。(包装の中身が健康的な食べ物でなくても健康に良さそうに見える)
この中で、みんなに最もインパクトを与えられる要素、つまり変数が何かをモーガンは調査します。
この調査方法が秀逸です。専門家及び現場に意見を聞くんです。
何故か?それはモーガンが専門家ではないからです。
そして、この行動は「イシューからはじめよ」で推奨されている方法そのものです。
専門家からは、正確な市場の情報を得ることができる。
現場(この映画では街頭インタビュー)で、みんなから「健康的及びヘルシーなファストフードとは?」等の意見を収集できる。
・分からない情報は知っている人から聞け。
・正しい情報は現場から抽出する
これが変数を決定するのに重要な行動です。
そして、モーガンはそれらの情報から最もホットな変数を導き出します。
そう、最もイシュー解決に近い変数「健康的なファストフード = チキンサンド」を叩き出すんです。
ではこの変数を用いてモーガンはどのようにイシューを設定するのでしょうか?
「③最終形からたどる」
モーガンはおそらく、最終形を想定してイシューを設定したと考えられます。
その最終形とは何か?それは
「みんなが納得する健康的なファストフード」を提供し、その製造工程がいかに不健康的であるかを知らしめること。
と考えられます。
そう、モーガンはこの健康的なファストフード「チキンサンド」を作り出し、皆んなに提供することを思いつくんです。
これが本作でのイシューだと私は考えています。
※「チキンサンドをどのように提供するか?」が「イシューを解決する」と言うことになります。
すみませんが、これ以上はネタバレになってしまうので、この辺で映画の内容に沿ったイシューの紹介は終わらせていただきます。
ですが映画では、この後も「専門家の意見を聞く」「現場に出向いて情報を感じる」といった本に書かれている内容をモーガンは活用していきます。
それは「この本の通りに映画作ったんじゃね?」というくらい見事なものでした。
是非その内容は、映画を見ながら感じ取っていただければ幸いです。
ストーリーライン
ストーリーラインとは「目的を達成するために、どのようにイシューを解決していくか 」であると私は本から読み解きました。(間違っていたらコメントいただけると幸いです)
すでに上記でご紹介した内容と重複するのですが、このスーパーサイズ・ミー2では下記のようなストーリーラインが組めると考えられます。
①ファストフード業界において「健康志向」な商品が流行している。
②しかし、実際「健康志向」な商品は本当に広告通りの商品なのだろうか?
・本当に有機栽培の野菜?
・「ストレスを与えずに育成した肉」とは?
・チキンはフライ調理であってもヘルシー?
・無駄な印刷を除いた包装紙は見せかけ?
等々、、、
③街頭インタビューでは「チキンはヘルシー(例えフライでも)」「ファストフード店でもフレッシュな野菜が食べられる」等の健康志向な認識が浸透している。
④真実(健康志向商品は本当に健康的?)を認知してもらうためには、一般的にヘルシーとされている「チキンサンド」で事実を知ってもらうことが良い。(イシューの設定)
⑤そうだ!本当は健康的でない「健康的な印象のチキンサンド」を提供し、皆んなに真実を知ってもらおう!
このようにしてモーガンは目的を達成させるために動き出します。
これより先のストーリーは映画の一番面白いところになります。
そのため、映画をご覧いただいてお楽しみいただければ幸いです。
イシューの見つけ方は「詳しい人に意見を聞く」と「現場を見る」
私はスーパーサイズ・ミー2で「イシュー」をより理解することができました。
そしてイシューを見つけるためには、「イシュー特定のアプローチ」より重要なことがあると思いました。
それが
「詳しい人に意見を聞く」と「現場を見る」
です。
これは「イシューからはじめよ」にもその重要性が記載されていますが、この映画を見ることでよりその重要性を感じることができました。
私たちの前に課題が現れ、それを解決しないといけなくなった時、全てを一人でこなすことは困難です。
「人の手が足りない」とかいう理由もありますが、根本的に知識、経験、勘が足りていないためだと考えています。
しかし、その足りないものはどんな優秀な人であっても足りていないと思います。
あらゆる課題には複数の専門分野が絡んできます。そして、一人一人はその個々のプロフェショナルであるため、知識や経験、勘が足りなくなるのは必然です。
そんな中、優秀な人(この映画ではモーガン)は足りないものを集めることが非常に上手です。
私の職場にもそんな方がいます。専門外の問題と感じたらすぐさま専門の部署に足をはこび意見を聞きに行かれます。そして、次の瞬間にはイシューを見つけていて、行動に移されている。素晴らしい。
そしてこの「足りないものを集める」は才能のようにも見えます。しかし、私は違うと思います。
転職により2社を経験した私から見ると、どちらの会社、各部署に同じような方がおられれました。そのため、「足りないものを集める」ことに秀でている人は結構マジョリティーな存在と思います。
(2社だけかよ、、、と思う方、すみません)
そしてどこに行っても「その人の動きを見て、真似をしろ」と言われます。
つまり、「足りないものを集める」スキルはコピーすることができる(おそらく経験上)ということです。
もし、この記事をお読みいただき
「よし!イシュー見つけるか!」
となった方がおられて
「でも、私は詳しい人に意見を聞くとか現場を見るとか苦手だな、、、」
とお思いである場合、周りのできてそうな人を凝視することをお勧めします。
そして、その能力を星のカービィばりにコピーできた時、あなたはモーガンレベルに達したと言えるでしょう!(言い過ぎかも)
というか、私はできていないので、今後頑張って凝視しよっと。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
こんな記事も書いていますので、もしよろしければお読みいただけると幸いです。